化学肥料とお菓子の関係とは?化学肥料のデメリットを知ろう!

先日、日本政府が発表したニュースにオーガニック業界の人たちからはざわめきがありました。
それは、農林水産省が発表した新戦略案「有機農業を2050年までに農地の25%に拡大する」というものです。
(私のレベルでは・・)ピンとこない内容ですが、この発表内容には私たちの消費に大きな関係がありそうなんです。
私たちのお菓子作りで使っている材料とも繋がりがあるわけですね。
日頃スーパーでみかける化学肥料を使った慣行農作物を今までのように売り買いし続けることへ待った!をして、有機農業を拡大すると政府が目標にした意味は大きそうです。
いよいよ世の中は、農や食の転換が必要なところまできているんですね。
少し整理しながらまとめてみましたので、一緒にみていきましょう~
◆化学肥料とお菓子の関係とは?化学肥料のデメリットを知ろう!◆
農作物のことは、もちろんお菓子でも考えられます。
まず洋菓子で最も使われる製菓材料の代表は何かというと「小麦粉」ですよね。
この小麦の栽培時に使われる化学肥料が問題となっています。
何が一番のデメリットなのかというと・・「窒素」が大問題なんだそうです。
窒素??正直、だんだん化学の話になってくると難しくて訳がわからなくなってしまいますが、、。
簡単に言うと「農作物が育つには窒素という物質がないと育たない」というもので、小麦などの農産物たちにとっては生きていくために必要な栄養素なんですね。
化学窒素肥料で農作物を作るデメリット
では、自然界にも地中に窒素はあって昔から農作物が育っていますが、なぜ化学肥料に入っている窒素を使うとデメリットになるんでしょう?
それは、自然界で循環できない量の人工的に作られた化学窒素肥料(その量、世界で年間1億トンとのこと!)を大量に農地にまくことで、土の中で窒素が吸収しきれずに溢れ出てしまうそうです。
そうすると地下水汚染、湖沼の富栄養化(過剰な栄養流入で水中の生態系バランスが崩れて逆に死んでしまう生き物が出てくる)、一酸化二窒素による地球温暖化・オゾン層破壊を及ぼし、地球環境破壊が起きているんです。
◆化学肥料のデメリット社会を作ってしまった私たち◆
スーパーで安い小麦粉がたくさん売られてますが、結局、こういう小麦粉たちは自然界を壊す化学肥料を使っていたということなんですね。。
これは小麦粉に限った話ではなく、お野菜やお米、果物など全ての農作物にも当てはまります。
人口が増え、食料を大量に供給していくために地球環境保全より大量栽培=経済優先の社会にしていった代償が今、目の前に来ています。
そして、経済的に余裕のない国は食糧不足で、経済力のある国は食料が余剰で消費しきれず大量に捨て、地球を壊しているという悲しい現状があります。
また、日本では食費をいかに切り詰めるかとか、安い食材で食費を抑えることが素晴らしい、みたいなことばかりがいつも社会の中心になっていますが、こういう社会を作ってしまったのは私たち消費者なんですよね・・。
私たちが好きなお菓子作りでも当たり前に買っている小麦粉。安くて余ったら捨てる(食品ロス)、これが今までの当たり前の日本の食社会です。
私たちができること
日本政府が発表した「有機農業を2050年までに農地の25%に拡大する」というのは、今までの当たり前はやめて化学窒素肥料ではなく、有機肥料で自然界と共存できる自然窒素レベルで農作物をたくさん作り、それを食べていこうという政策です。
私たち消費者一人ひとりのちょっとした食材の選択の積み重ねが社会を変えていくのですね!
でも、私たち消費者がこの現実を知っても、もし行動を変えなかったら、きっとこの政府の目標は2050年に「達成できなかった」で終わってしまう気がしてなりません。
何も変わらなかった時の日本や地球は一体どうなっているんでしょう。
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