【つくる責任つかう責任~SDGs】消費者と食べ物の悲しい関係
最近は、よく『SDGs!』とか『サステナビリティ!』とか耳にすることが増えてきました。
しかし、ローマ字と横文字のせいでパッと見たり、聞いただけで何を意味するのか分からないですよね。
その結果、多くの人はなかなか自分事として考えたり、行動したりするきっかけになりにくいのが今の実情のような気がします。
今回は、SDGs(そもそもなんて読む?という人も多いこの言葉・・「エス・ディ・ジーズ - Sustainable Development Goals」と読みます)の中にある「つくる責任つかう責任」について触れたいと思います。
なぜなら、これは毎日食料品を買って食べている私たち一般消費者にもろに直結するからなんです!
◆【つくる責任つかう責任~SDGs】消費者と食べ物の悲しい関係◆
まず、SDGsとは、簡単に言うなら
「人間が地球に住んで、いっぱい好き放題やってきた結果、地球のいろいろなところが傷んで病気になってしまいました。
このままだと地球が死に、人間たちも死んでしまうから、今までの考え方や生き方を考えて地球を持続可能な健康体に戻していきましょう!」
ということです。
そのためには、国とか人種とか男女とかもう関係ない、皆で一緒になって力を合わせないと解決しないよ。ということですね。
そのための地球の病気を治す行動目標を17作ったのがSDGsです。
その目標の中の12個目に「つくる責任つかう責任」というものがあります。ここでは、「つくる責任とたべる責任」という方が身近な気がします。
人は食べていかなくては生きていけませんが、食べる責任を感じている人って正直ほとんどいないですよね。
◆【つくる責任つかう責任~SDGs】食べ物を食べる側の責任って?◆
スーパー、コンビニ、お店に行けばものが溢れかえってます。多くの人は、安ければ「多少余っても良いや」という軽い気持ちで購入し、結局食べきれなかったらゴミ箱行きとなります。
そんなことが「当たり前の日常」になって、食べられるのにゴミ箱にいく量はなんと1年で600万トン以上!
よく東京ドームで例えにあるのが、食べれるけど捨ててしまう食料をどんどんドームの中に詰め込むと、ドーム5個分になるそうです。(想像できないたとえですよね・・)
これが今しきりに騒がれ始めている「食品ロス」の問題です。
この問題を引き起こしているのは、食べる側の責任(使う責任)となりますね。
そして、スーパーなど営業時間には美味しそうに陳列されている沢山のお弁当や惣菜ですが、売れ残ったものはこちらもゴミ箱行きですね。これは作る責任ですね。
捨てることがダメという前に考えたいこと
多くの人が、もったいないという考えだけで終わっていますが、人が生きていけるのは、「地球上の生命をもらっているから」という原理原則を忘れてしまっています。
穀物、野菜、肉、魚、口にしているものは全て生き物です。
作る側は、お金を稼ぎたいから無理やり自然に宿る命ではないもの(遺伝子組み換え)を創り出したり、人間で言えばドラッグ中毒になったもの(除草剤や農薬にまみれて育った農作物)をたくさん作り出してきました。
それは、「たくさん作って安く売ったらいっぱい買ってくれる」という考えのもとで、作る側の責任である一方、実態をあまり気にせず(考えもせず)「安いから買って、余ったら捨てる」という消費者の行動の責任でもあります。
また、今までの当たり前の農業による農薬や除草剤、化学肥料の使用が、地球の自然を破壊していることもわかっています。(ここで書くと長くなるので、また別のブログにします)
◆【つくる責任つかう責任SDGs】食べ物のこれからの両者の責任は◆
モノを自分で買って自分のものにするという「所有」の考え方からモノを皆で「シェア」していくという考えは、メルカリやカーシェアなど多くのサービスの主流になりつつあります。
「使う責任」が行動になっている好例ですが、一方食べ物はなかなかシェアというわけにはいきませんよね。
そこで、最近注目されているのが、ミールキットという考え方です。
作る分だけの材料を買って使って、食品ロスをなくして消費するという行動は、SDGsの「つくる責任とつかう(食べる)責任」の行動となっているので、良い両者の関係と言えるのではないでしょうか。
これからは、もっと消費者自身が「買う、使う、食べる責任」を持つ必要が出てきます。
今後はますます作り手が単に安く作るという考えではなく、その奥にあるSDGsに基づいた「食料品を作って売る責任」の考え方(理念)をウォッチしていく時代にきているといえるでしょう。
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